比較

人差し指・多指操作のトラックボール7機種を比較

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はじめに

トラックボールは「親指で回すタイプ」が有名ですが、人差し指や中指でボールを回すタイプにも根強い支持があります。手のひらを本体に預けたまま、指先だけでカーソルを動かす形です。

本記事は、KeyLab DB に登録されている人差し指・多指操作のトラックボールから、現行品を中心に7機種と、販売終了の1機種(番外)を取り上げます。数値はすべて KeyLab DB の登録値です(未登録の項目は「—」)。ボール径の大きさが操作性を左右する、といった効果の断定は避け、スペックと向き不向きを並べます。

KeyLab DB には現在、このタイプのトラックボールが30件を超えて登録されています。同じ系列の色違い・型番違いは1機種にまとめ、系列ごとに代表を選びました。

先に結論

こんな人におすすめ
大きいボールと手を預ける広い本体で長時間使うELECOM HUGE PLUS(52mm)
人差し指型の定番を、現行で選びたいELECOM DEFT PRO(44mm)
小型で持ち歩きたいELECOM bitra(83g・34mm)
2.4GHz の受信機だけで、シンプルに使いたいELECOM DEFT(M-DT2DR、112g)
Bluetooth 専用で静音ボタンのものが欲しいSANWA SUPPLY MA-BTTB183BK
左右どちらの手でも使いたいKensington SlimBlade Pro / Orbit

スペック一覧

以下は KeyLab DB の登録値にもとづきます(2026年10月時点)。価格は掲載していません。

モデルDB の操作タイプボール径重量ボタン数DPI接続方式電源販売状況
ELECOM DEFT(M-DT2DR)人差し指34mm112g8750〜15002.4GHz 無線単3電池 1本現行
ELECOM DEFT PRO(M-DPT1MR)人差し指44mm162g8500〜1500有線 + 2.4GHz + Bluetooth単3電池 1本現行
ELECOM HUGE PLUS(M-HT1MR)人差し指52mm279g10500〜1500有線 + 2.4GHz + Bluetooth充電式現行
ELECOM bitra(M-MT2MRS)人差し指34mm83g57502.4GHz + Bluetooth単4電池 1本現行
Kensington SlimBlade Pro(K72080)多指55mm285g4400〜1600有線 + 2.4GHz + Bluetooth充電式—
Kensington Orbit(スクロールリング付き)多指40mm160.6g2400有線USB 給電現行
SANWA SUPPLY MA-BTTB183BK多指44mm174.8g5600〜1600Bluetooth単4電池 2本現行
Kensington Expert Mouse TB800 EQ(番外)多指55mm460g—400〜1600有線 + 2.4GHz + Bluetooth充電式販売終了

重量の基準は製品で異なります(電池を含まない・レシーバーを含まないなど)。ボタン数も、ホイールやチルトホイールを含めるかの数え方がメーカーごとに違うため、数字だけでの優劣は付けられません。


ELECOM DEFT(M-DT2DR)

DEFT は ELECOM の人差し指操作トラックボールの標準的な系列です。登録されている M-DT2DR は ボール径 34mm・112g(電池除く)の2.4GHz 無線モデルで、ボタンは8つ(ホイールボタン含む)、チルトホイールで左右スクロールもできます。ボールはルビー支持、DPI は 750 / 1500 の2段階です。

電池は単3電池1本で、ELECOM 公称の目安は ローエナジーモードで約273日です。対応 OS は Windows と macOS。Bluetooth は持たず、受信機(2.4GHz)での接続になります。

より大きなボールが欲しければ、同じ系列の DEFT PRO や HUGE が上位に当たります。

ELECOM DEFT M-DT2DR の詳細


ELECOM DEFT PRO(M-DPT1MR)

DEFT PRO は DEFT の拡大版で、ボール径は 44mm、重量は 162g(電池除く)です。DEFT との違いとして、有線・2.4GHz・Bluetooth の3方式に対応しています。ボタンは8つ(ホイールボタン含む)で、DB 上のプログラム可能なボタン数は10、DPI は 500 / 1000 / 1500 の3段階です。

電池は単3電池1本で、Bluetooth 接続時の目安はローエナジーモードで約366日と登録されています。ボールはルビー支持。対応 OS は Windows と macOS です。

DEFT から一回り大きなボールへ移りたい人向けの1台です。

ELECOM DEFT PRO M-DPT1MR の詳細


ELECOM HUGE PLUS(M-HT1MR)

本記事で最大クラスのボール径 52mm を持つのが HUGE PLUS です。HUGE シリーズを8年ぶりにリニューアルした機種で、ベアリング支持と静音ボタン、充電式、有線・2.4GHz・Bluetooth の3方式が特徴です。本体は 114.7 × 181.9 × 57.2mm、279g(レシーバー除く)と、この比較で最も大きな部類に入ります。

DPI は 500 / 1000 / 1500、ポーリングレートは 1000Hz、Bluetooth は 5.3 で、最大3台に接続できます。OS は Windows・macOS・ChromeOS・iPadOS・iOS・Android に対応します。

旧型との違いや向き不向きは、単体記事で詳しく書いています。

ELECOM HUGE PLUS M-HT1MR の詳細


ELECOM bitra(M-MT2MRS)

bitra は、この比較で最小・最軽量の機種です。ボール径 34mm・83g(電池除く)、本体は 62 × 94 × 40mm。単4電池1本で動き、ELECOM の目安は最長約9カ月です。

接続は 2.4GHz と Bluetooth(LE)で、最大2台を切り替えられます。静音ボタンで、Windows・macOS・ChromeOS・iPadOS・iOS・Android に対応します。ボタンは5つ(ホイールボタン含む)。DPI は 750 の固定です。

DPI を切り替えられないぶん割り切りはありますが、カバンに入れて持ち出す用途なら、この小ささと軽さは際立ちます。

ELECOM bitra M-MT2MRS の詳細


Kensington SlimBlade Pro(K72080)

SlimBlade Pro は、ボールを中央に置き、ボールをひねってスクロールする(ボール回転で操作する)Kensington の多指操作トラックボールです。ボール径は 55mm、重量は 285g、サイズは 133 × 153 × 56mm。DB では左右どちらの手にも使える(Ambidextrous)と登録されています。

DPI は 400 / 800 / 1200 / 1600、接続は有線・2.4GHz・Bluetooth、充電式です。ボタンは4つ。対応 OS は Windows と macOS が登録されています。

ELECOM の機種と違い、ホイールを持たずボールのひねりでスクロールする設計が最大の違いです。DB には販売状況が登録されていないため、購入前に公式サイトでご確認ください。

Kensington SlimBlade Pro K72080 の詳細


Kensington Orbit(スクロールリング付き)

Orbit は、ボールの周囲を囲むスクロールリングでスクロールする Kensington の定番形状です。ボール径は 40mm、重量は 160.6g、サイズは 114.8 × 138.8 × 48.4mm。ボタンは2つで、有線(USB 給電)、DPI は 400 固定です。

左右どちらの手でも使える形で、対応 OS は Windows・macOS・ChromeOS。シンプルな構成のため、機能の多さを求める人には向きませんが、「ボタンが少なくていい」人には扱いやすい選択肢です。

Kensington Orbit K72337WW の詳細


SANWA SUPPLY MA-BTTB183BK

MA-BTTB183BK は、Bluetooth 専用の静音ボタンのトラックボールです。ボール径 44mm、重量 174.8g、サイズは 103.1 × 170.7 × 54.8mm。ボールはセラミック支持で、DPI は 600 / 800 / 1200 / 1600。ボタンは5つ(左右、ホイール、戻る、進む)で、Bluetooth 5.1 で最大2台に接続できます。

電池は単4電池2本で、SANWA SUPPLY の計算値は約230日(保証値ではありません)。Windows・macOS・ChromeOS・iPadOS・iOS・Android に対応します。なお、同じ系列に2.4GHz 無線の MA-WTB182BK があります。

受信機(USB ポート)を使わずに Bluetooth だけで済ませたい人向けです。

SANWA SUPPLY MA-BTTB183BK の詳細


番外: Kensington Expert Mouse TB800 EQ(販売終了)

Expert Mouse TB800 EQ は、Kensington の看板モデル Expert Mouse の多接続版で、DB では販売終了と登録されています。ボール径 55mm、重量 460gと、本記事で最も重い機種です。スクロールリングとサイドスクロールを備え、接続は有線・2.4GHz・Bluetooth、最大4台に接続できます。充電式で、メーカーは1回の充電で最長4カ月としています。

現行品として探すのではなく、中古市場や在庫で見かけたときの参考として載せました。後継や同じ系列の現行品は、トラックボール一覧から絞り込めます。

Kensington Expert Mouse TB800 EQ の詳細


選び方のまとめ

  • ボール径で選ぶ → 34mm(DEFT・bitra)、40〜44mm(Orbit・DEFT PRO・SANWA)、52〜55mm(HUGE PLUS・SlimBlade Pro)。大きいほど本体も重く大きくなります。
  • 持ち運ぶ → bitra(83g)が最軽量。次いで DEFT(112g)。
  • 接続を選ぶ → 有線・2.4GHz・Bluetooth の3方式は DEFT PRO・HUGE PLUS・SlimBlade Pro。Bluetooth だけでよければ SANWA、受信機だけなら DEFT。
  • 左右どちらの手でも → Kensington の SlimBlade Pro と Orbit。
  • 電池か充電か → 電池式は DEFT・DEFT PRO・bitra・SANWA、充電式は HUGE PLUS・SlimBlade Pro。

ボールの大きさと手の相性は、データだけでは決められません。気になる機種は、店頭で実機を触ってから選ぶのが確実です。

もっと探す

トラックボール一覧では、操作タイプ・ボール径・接続方式・利き手・重量で絞り込み、最大6製品を並べて比較できます。


数値の出典: KeyLab DB の登録値(2026年10月時点)と各メーカーの公式サイト。販売状況・仕様は変更される場合があります。

よくある質問

人差し指操作のトラックボールと親指操作の違いは?
親指操作は手を固定したまま親指でボールを回します。人差し指・多指操作は、手のひらをパームレストに載せ、人差し指や中指でボールを回します。ボールが大きい機種が多く、本体も大きめです。
ボール径が大きいほど操作しやすいですか?
本記事では断定しません。KeyLab DB に登録されているボール径は 32〜55mm と幅がありますが、径の大きさと操作性の関係は手の大きさや使い方で変わります。手に合うかは実機で確かめるのが確実です。
DB の「人差し指」と「多指」は何が違いますか?
KeyLab DB が製品ごとに登録している操作タイプの区分です。メーカーが「人差し指・中指操作タイプ」と案内する製品が多指側に入る場合など、メーカーの表記とは完全には一致しないことがあります。